上野・東京国立博物館「仏像」展を観た。
国立博物館に訪れたのはかれこれ、10何年ぶり。
確か「国宝展」に行ったんだ。
あんときも行列行列でしたっけ。今回もそんときに負けず劣らずでしたね。
なんせ、入場者数が30万人突破しているというし。
仏像恐るべし。
そんな感じ。
展示で印象深かったのは円空の観音像と十一面観音菩薩立像でしたね。
十一面観音菩薩立像の写実的!静か!強烈!動き。
作者がいかにモデルを観察しているかを想像し背筋が伸びる思いがしましたね、はい。
モデルっていってもあんな人実在しないわけなんだが。
なんて書くと「不謹慎」というワード・イン・マイ・ヘッドな気もする。
宗教に関する美術はそこんとこがむずかしい。
内容の理解が伴わず、あれやこれやいうのもなんだが、信者の方じゃないとコメントしてはならぬ、というのであってはいかにも息が詰まってしまう。
だけど、見方を変えればその「教え」に無知であればこそ、信仰の対象であるところの「作品」の強さ自体を見ることができるのではないかな、なんて思ったりもする。
そんで円空。
「作っているところ」VS「なんにもしないところ」のバトルがカッコよい。
表現ON/OFFスイッチの存在。
「表さないこと」と「表すこと」とセットになっとるがゆえの魅力で魔力。
